亞北ネルの攻撃予測

発端

デッドボールPの楽曲削除とクリプトンの表明まわり。
楽曲削除は製作者なり賛同者なりの反感を買うのは必至。
今までのクリプトン社の行動パターン(PIAPROの公開までの速さ、ドワンゴまわりの声明)から推測するに、その程度のことはわかっているはず。
他の会社だったら「まぁそんなもんだよね」で済むのだけど、今回の行動はどうも腑に落ちない。
ならば、何故この手をうたねばならなかったか、というのを昨日の夜に考えて寝付けなかった。
そのログ。

想定

楽曲削除で得られるものは総体で見ればマイナスのはず。それでもやらなければならなかったということは、そうしなければより大きなマイナスをこうむると判断したからのはず。
考えられるのは、その楽曲を放置することが誰かの武器になり、それによる攻撃が大きなマイナスになるということ。ならばその「攻撃」を、「亞北ネル」を想定することで推測してみる。

動機

そもそも何故「攻撃」しなければならないのか。初音ミクあるいはそれに関連するものが憎い、あるいは自分の利得の妨げになるからと推測する。今まで確認した事例で言えば「自分には合わないのに、多数の人間が支持している」「ランキングがミクで埋め尽くされて迷惑」とか云々。
なので、「初音ミク」あるいは「それを支持する人間」に悪影響を及ぼしたい、というのを動機として設定する。

目標

「目標」がなければ攻撃は組み立てられない。とりあえず、目標は動機からそのまま「初音ミクの印象を悪くする」あたりに設定する。「一般人」からの印象を悪くすることによって「売上げ減」「初音ミクに関連する人間への蔑視」「展開の困難さ」を誘発する狙い。

攻撃

で、実際に攻撃計画を立ててみる。ここで、件の「デッドボールPの作品」を使う方向で考える。

クリプトンは黙認してますよーと言いふらす

タイトルまんま。「この作品は規約のこれこれに違反してますよ」と公開しながらせまる。削除しなかったら「クリプトンはそういう会社ですよー」と言いふらす。削除したら削除したで、また次の削除対象を選ぶことで製作者への抑制とする。
利点は、自分の行動パターンの決定が容易なこと。
欠点は、どういう形式で「公開」するか(どうやって注目を集めるか)とか、「公開を迫る自分への攻撃」をどうするかとか、いちいち作品を探したりチェックしたりするのは面倒だ、などの問題があること。

メディアに流す

TBSでやったことのスケールアップ版。あれは「人」の方に焦点を当ててたらしいが、今回は「作品」なので、より「悪印象」を持たせやすい。前回の「人」と合わせればより効率が良いか。
利点は、より多くの人により大きな悪印象を持たせられること。
欠点は、そういうメディアを使える人は限られていることや、その報道自体がメディア自身への悪印象になりかねないこと、むしろメディアとしてはクリプトンとは協力した方が良いんじゃね?ということなど。

攻撃(その他)

下手な曲を作成してメディアへ

「H系」ではなく「下手系」で、「ミクまわりの連中はこの程度なんだ」と思わせるパターン。
問題は、ミクを買わなきゃならんとか、自分が作った下手な曲がけなされるのは良いんだか悪いんだか、というところ。

防御

こうやって見ると、「セキュリティ」まわりの攻防に似ている。ならば、こうやって攻撃方法を書いているのは良いのかとか、しかし攻撃方法を知らないと防御できないとか、ならセキュリティと同じくまずは該当会社に連絡を入れたほうが良いんじゃないかとか、それがなされたから削除が起きたんじゃないかとか云々。

まとめ

攻撃を想定しているのだと考えれば納得できたので、ここらへんで思考終了。「場を守るために、あえて場に嫌われる」という設定だと綺麗だし。
あまり真面目に考えて「すごい攻撃」とかを思いついても困るしな。