解釈に関する考察メモ

とりあえず,プランニングの知識をもとに「解釈」の考察のための土台を固めてみる.


まず,「解釈」とは「相手の行動」から「相手の意図」を推測する行為であると定義する.


次に,「意図」の発生から「行為」の選択までの流れを見てみる.
例えば,「某サッカー選手がシュートをはずした」という事象が起こったとする.これによって俺に「ムカムカする」という感情=問題が発生したものとする.なので,俺はこの問題を解決しなければいけない.すなわち,「ムカムカを解消する」という目標=「意図」が発生する.
こうやってできた目標を達成するためにはいくつかの手段が存在するのが普通である.この例だと,
・ヤケ酒
・ヤケ食い
・ゲーム
・その選手に卵をぶつける
・我慢する
などである.そして,この中から選んだ手段が「行動」として観察される.


続いて,「行動」からどのようにして「意図」を推測するかを考える.
「行動」から「意図」を推測するためには,「相手はその行動によって何が達成されると考えているか」についての知識が必要.そして,その知識には「自分だったらどうするか」という知識と,周りの人や本などで得た知識の二種類がある.


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とりあえず,ここまで書いて思ったことのメモ.
・ヤケ酒を飲んでたら「あぁ,なんかムカつくことがあったんだな」とは思うけど「あいつがシュートはずしたからだな」とは思わない.しかし,卵をぶつけるという行為の場合は「あいつがシュートをはずしてムカついたんだな」という風に「意図」だけでなくその発生要因まで推定可能.
・プランニングをベースに考えるのは正しいのか.人間の実際の行動はプランニングに則さないという論がある.脳科学について少し調べてみたいところ.
・「解釈」のためには行動に関する知識が必要.そしてその知識は自分のまわりという割と狭い領域の知識になりがち.なので,自分とはかなり違う考え方をする人間の行動は「解釈」することが困難.そのため,「自分だったらこうするから」とか「自分の知ってる人間はそうするから」という風に無理矢理解釈して,間違った推測をしてしまう.
・他者の行動に関する知識は具体的にどうやって得ているのかが不明.考えられるのは,「本や漫画での他者の行動のトレース」「何故そうするかを実際に本人に聞く」とか?むしろ他人の行動知識が与えられないために自分の行動知識しか使えないという状況が問題なのかもしれない(「いちいち何故かなんて聞くな!」とか「漫画なんて読むな!」とか本離れとか).幼い頃からブログに接するようになれば解決するような問題なんだろうか.