マーケティングの逆方向推論

ダブスタの日に書いた気がしたけど書いてなかった。だからメモ。


基本的に、情報を伝達する場合は「ターゲット」を想定する。商品広告であればその購買層、自称フェミニストの主張なら男性、告白なら特定の人物、不都合な真実なら全人類、など。普段目にする情報は全て、決められたターゲットに向けられているはず。以上が前提。


例えば、子供に絵本を読み聞かせしている親に対して、隣の住人が「よく聞こえないからもう少し大きな声で読め!」と言ってもしょうがない。親が情報伝達の対象に選んでいるのは子供であって隣の住人ではない。それと同じように、初心者用解説サイトに「上級者のことを考えてない」とか、上級者用サイトに「初心者を無視している」と言ってもしょうがない。さらに拡張して、ブログのエントリもターゲット以外がどうこう言ってもしょうがない。


以上、論理的欠陥のある論理展開。これが正しいとすると、選挙カーに「うるさい!」と言うのも、(自分に票を入れてくれる)ターゲットでないからしょうがないということになってしまう。似非科学への批判もしょうがないということになる。
ただ、一つの考え方としてこれを保持しておいて「この人の言ってることは自分に向けた話なのか」という視点を持つことはなんかよくわかってないけど大事なんじゃね?と思ったのでメモしとく。なんで大事かわかったらまたメモする。


ちなみに、海に向かって「バカヤロー」と叫ぶのはターゲットが不在であり、故にそもそも情報伝達ではない。たぶん「愚痴」も似たようなもの。