「恥」と「善悪」:其の弐

「恥」も「善悪」も、学習をもとに「恥じらい」「罪悪感」などの値を返す。これはあくまで「参考値」であり、指針である。「それに従えば全て上手く行く」という値ではない。ゆえに、盲信してはいけない。また、無視するのも合理的ではない。


しかし、自分はその値を無視する方向に進んでいる。反動なのだろう。いずれ揺り戻しが起こって安定点に移行するはずだ(たぶん、数年かかるが)。その時までに「参考値とは別に自分で値を生成する能力」を上げておくのは悪くないとは思う。


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今日も「羞恥心はどこへ消えた?」を読み返しつつ色々考える。この本によれば、「年を取ると恥を感じなくなる」わけではなく、「年を取ると恥を感じる対象が変化する」らしい。単純に言えば、「信頼を獲得するまでの恥の概念」と「信頼を獲得した後の恥の概念」は違うということ。前者は「信頼を獲得する必要がある」のに対して、後者は「信頼を守る必要がある」。自分の心情の変化を考えるに、やはり「自分は信頼を獲得した」という自覚が発生したと考えるのが妥当か。