SW2.0のキャラシート作成

長くなったので分離。

配置などの考察

昨日に続き、SW2.0のキャラシートの設計。
(他のTRPGがどうかは知らないけれど)SWにおいて、もっとも覚えることが多く、かつ作業が煩雑になるのが「戦闘」だ。
「戦闘」で行っているのは、基本的には「命中したか」と「ダメージはどれだけか」の処理だけだ(魔法の場合、「命中」が「抵抗」に変わる)。しかし、考慮する値が「技能レベル」「能力ボーナス」「2d OR 威力表」「装備による修正」「補助魔法による修正」など多岐にわたるため、判定の処理負荷が大きい。
あと、旧SWよりだいぶ改善されたものの、「対比」がまだ甘いため、初心者には「何と何を比較すればよいか」が直感的にわかりにくいところがある。たとえば、旧SWで「攻撃力」と表現されていたものが「命中力」に修正されたため、「命中力」と「回避力」はきちんと対比できているが、「ダメージ」と「防護点」の対比が甘い(正確には、「防護点」に対比する概念がない?)(最後が"力"でなく"点"になっているのは評価できるかもしれない)。あと、SWを引きずっているために、魔法の対比が「魔力」と「精神抵抗力」になっているのも、ややアンバランスだ。しかし、ここで「魔法行使力」と「魔法抵抗力」にした場合、「精神抵抗力」と「魔法抵抗力」は実質同じ計算なのに用語が増えるため、それはそれで煩雑な気もする。難しいところだ。
ルルブ1に付属しているキャラシートは、ちゃんと「命中判定→ダメージ処理」という流れを意識した構造になっている(上から「命中に使う値」→「ダメージ処理に使う値」になっている)が、それでも視覚的なわかりにくさはまだ残っているので、ここもなんとかしたい。

ツールの選定

キャラシートの作成に使うツールを探してみた。
以前はMacの「Omni Graffle」というのを使っていた。今のPCにデフォルトで入っているものを探してみたが、使えそうなのは「Star Suite Draw」くらいで、ちょっと高機能すぎる(TVのリモコンみたいにボタンが多すぎてどうすればいいかわからない)ので、ツールを探してみた。
ググって探したいのだが、そういうツールは何という名称なのかが不明なため、「作画ツール」とかでググってみたが、あまり感触が良くない。そこで、「Omni Graffle Star Suite Draw」で、「それっぽいツールのまとめサイト」を探すところから始めてみた。
そうやって見つけたのがここで、一つ一つ当たってみた。
ここで役に立ったのが「googleデスクトップ」の「Ctrlを2回で検索窓が出る」というやつで、ローカルしか探さないのかと思ってたけど、「ローカルとネットを探して別タグを開いてそこに表示」という挙動なので、「まとめサイトにある名称を検索」→「画像表示に切り替えてどういう風に使われているかを確認」が簡単にできた。
で、「Omni Graffleに最も近い」のと「日本語である」という点で、Dynamic Drawを選んだ。

キャラシートの作成

ということで、DynamicDrawを使ってキャラシートの作成を開始。


まずはDynamicDrawを起動。横向きのA3でプリントアウトしたいので、「ファイル→ページの設定」から「A3」と「横向き」を選ぶ(Star Suite Drawではこれをやるだけでもどこをどうすればいいのかさっぱりわからなかった)。「適用→OK」で戻る。

  • 以下の方針で設計し、実際に枠を作って調整しながら組み立てる
    • 「左半分は能力値や技能など、最初に設定したりレベルアップのタイミングで扱うもの」「右半分は戦闘や探索で扱うもの」という風におおまかに分ける
    • 右側は、上から「戦闘開始時の処理(先制、魔物知識)」「命中の処理」「ダメージの処理」「魔法の抵抗の処理」「魔法のダメージの処理」となるようにする
    • 前もって計算できるところは、極力計算しておいて書き込めるようにしておく(命中の「器用度ボーナス+戦士系技能LV+戦闘特技の補正」など)
    • レベルアップなどによる値の変動がどこに影響を与えるかを、矢印などでわかりやすくなるようにしておく


まずは必要な値を、バーにある「矩形ツール(四角形の枠)」と「テキストツール(文字)」で適当にレイアウトする。ちなみに、「矩形:くけい」だ。久々にまったく読めない漢字だ。


影響を与え合うパラメータは(矢印でつなぐので)近くに配置して、命中判定などは色んなパラメータが関わる=複数の矢印がつながるので紙に何パターンか描いてみて、良さそうなやつを採用。しかし、これでもちょっと複雑っぽい。「その他」の矢印は削除しても良いかもなぁ。
→使わない場合が多い矢印は削除。その代わり、空白の箇所を用意して、補正がある場合はそこに書き込むことにした。


「矢印多角線ツール」で、枠同士をリンクさせる。「Omni Grafflle」の時と同様、「リンクさせずに終わる場合はダブルクリック」「リンクさせたくない場合はCtrlを押しながらクリック」でなんとかなった。


別にカラーにしても良いのだけど、コピー枚数が多くなりそうなのを考えると、白黒で通してみる。「濃度」と「破線」で区別がしやすいようにしてみる。


うーん。これ以上は実際に使ってみないと調整できないな。そしてそれをやるとまた1日くらいかかる。まぁいいか。
あと、さっき思い出したけど、あまり大きく印刷するとプリントで場所がとられるんだよな。公民館とかを使うわけじゃなくて、子供部屋で顔つき合わせてやるわけで、ちゃんとした机すらない。硬めの本で下敷きの代用ができるようにA4くらいで使えるようにした方が良かったんだった。


ん?pdfでは保存できないのか?まぁ今のところ別に構わないけど。


とりあえず、休憩込みで12時間かかった。以前もこれくらいかかったっけ。要素の把握は(前回と似てるので)以前より早かったものの、「解説技法」の応用で「できるだけ初心者にもわかりやすく」「視覚的なわかりやすさ」とかを組み込んでみたので、そのぶん時間がかかった。まだ不満点はあるんだけどなぁ。初心者がもっとも躓きやすいのは「威力表(レーティング表)」なわけで。表の隅に「威力\2d」と書いておくだけでもだいぶ違いそうなんだけど。あとは、「本当に武器や防具の値を分離して良かったのか」とか。ここらへんは実際にやってチェックしてみないとわからん。キャラシートにどの程度データを詰め込むべきかもまだなぁ。


おそらく寝不足なので、プリントアウトと使用チェックはまた明日。