雑記:ゲーム料理

前回のアレから色々と考えたのでその雑記。とりあえず現時点での思考を一通り列挙。案外とこじつけられる。


料理における「食材」は、ゲームにおける「リズム」だとか「思考」だとか、そういうプリミティブな快楽を伴う行為にこじつけることが出来る。料理が「食材」を「調理(加工・組み立て)」するように、ゲームは「プリミティブな行為」で「ゲームデザイン(加工・組み立て)」する。料理が「食材」の「ハーモニー(相乗効果)」を計算するように、ゲームは「プリミティブな行為」の「シナジー・ジレンマ(相乗効果)」を計算する。


料理における「美味しそう」と「美味しい」の違いは、ゲームにおける「面白そう」と「面白い」に対応させられる。
料理におけるその差は「実際に食べたか否か」で区分されるように、ゲームにおいては「実際に操作したか」で区分される。「美味しそう」は主に「視覚」「嗅覚」「情報(どんな食材を使っているか)」に依存し、「美味しい」は主に「味覚」「嗅覚」「視覚」に依存するように、「面白そう」は主に「視覚」「情報(どんな構造を持っているか)」に依存し、「面白い」は主に「レスポンス」「視覚」に依存する(ここらへんは後で考えが十分に変わりうる)。未知の料理を情報だけから「美味しそう」と思うのが困難であるように、未知のゲームを情報だけから「面白そう」と思うのは困難(不可能では別にない)。逆に、未知の料理であっても「匂い」だけで「美味しそう」と思えるように、未知のゲームであっても「プレイ動画」だけで「面白そう」と思える(匂いに依るように、プレイ内容に依るが)。
「美味しそうに見えたけど、そんなに美味しくなかった」とか「美味しそうには見えなかったけど、実際には美味しかった」という現象が存在するように、「面白そうに見えたけど、そんなに面白くなかった」とか「面白そうには見えなかったけど、実際には面白かった」という現象が存在する。「美味しそう」により人を惹きつけることはできるが、「美味しくなかった」ならば長期的な持続・発展は難しく、それはゲームでもまた真。ただし、料理の場合は食事の頻度やそのコストゆえに短いインターバルで回るが、ゲームの場合は同じ理由により長いインターバルになる。このインターバルの差は、「事前調査の重要性」や「"とりあえず試す"ことへの精神的な負荷」などに影響する。「とりあえず試す」って「顧客側」を想定してたけど、「店側」もそうだな。あと、同じ料理を永遠に出し続けられるか否かも大きいか。


同じ「料理(例えば肉じゃが)」であっても料理をする人によってその「レシピ」から「調理法」から「味」から「顧客」に至るまで全て違いうるように、「ゲーム」もまた「データ」から「ゲームデザイン」から「面白さ」から「顧客」に至るまで全て違いうる。


「和食」「洋食」「中華」という単語に見られるように、料理は国による違いが大きい。例えば調味料や調理法にやたらこだわる料理もあれば、刺身や鮨のような素材の良さだけを前面に出す料理もある。「日本的なゲーム」をこれになぞらえて、「昔のゲームは調理法が限られていた」=「素材の良さを活かす方法を知ってる日本人ならではの云々」=「昔は日本優勢」だとか、「今のゲームは調理法が豊富」=「調理にやたらこだわるゲームを作れるようになった」=「今は日本劣勢」だとか言えるかもしれない。「日本は素材の良さを活かすゲームに戻るべきだ」とか。俺は「日本的」じゃないからそこらへんはどーでもいーや。


「調理法」だけでも「焼く」「煮る」「揚げる」「蒸す」など多様な方法があり、同じ素材でもそれぞれに別の「味」に辿りつく。んだけど、これはゲームでいうとなんなんだろう。料理の方に戻ると、その調理の「役目」みたいなものがあり、「軟らかくする」「甘くする」などの「加工」の一種と取れるか。ならば「ゲームデザイン」のレイヤーか。難易度調整とか頻度とかそんなんか?


例えば「うどん」。あるいは「丼」。少しズレるが「スパゲッティ」などは、「特定の素材(麺、米)」をベースに「多様な素材」を乗せる事で「料理」としている(天麩羅うどん、肉うどん、親子丼、牛丼、カルボナーラナポリタン)。で、おそらくはこれはゲームにおける「ジャンル」。「RPG」や「STG」とか。その下に「FF」とか「DQ」がある。


「美味しい」とは別に「便利」というものがある。「携帯して外で食べられる料理(ハンディタイプのゼリーだとか菓子パンだとか)」や「1食分ごとに束ねられた麺」や「自分の望む分量に調整できる料理(バイキング(ビュッフェ))」など。これもまた「携帯ゲーム」だとかに対応し、さらに「携帯ゲーム」は「据置ゲーム」とは別の発展を遂げていたりする。


「わんこそば」って「メイドインワリオ」っぽい?


ていうか、興味ないのになんで俺は料理でこんなに引き出しあるんだ。そんだけ料理が身近ってことか。他の人ならもっと引き出しありそうだもんな。漫画の方の引き出しのなさと比較するからいかんのだ。


ちなみに、漫画の方はたいして発展せず。単純に知識がない。
あと、「音楽」も考えてみたけど、これって「面白い」と「面白そう」に対応するような要素が見つけられなかった。せいぜい、「良い曲だったから他も」的な発展とか、「何度も聞いてれば良い曲になるかも」的な思考にこじつけるのが精一杯。「試聴」と「本聴?」の違いがわからんからな。