何故巡回プログラムが嫌われるのかの考察

発端は人工知能に関する断想録ロボットはもうたくさん(現段階ではFireFox1.5では見れない様子).個人的な意見としては前者に賛成なのだが,ここでは後者の意見に興味を持ったのでそれについて考察する.


興味を持ったのは
「WEBロボットを暗躍させて私たちのWEBページから情報を持って行き、その情報を勝手に使うなんて事は絶対に許せません。」
という部分.目的を知らせずに勝手にページのデータを収集するなというのが要旨のようである.


自分もその感覚はなんとなくはわかるがそれが何故なのかはしばらくわからなかった.ブラウザで見ようがプログラムで収集しようが情報提供者側に起こる現象は変わらないからだ.(そのページにもあるように”負荷をかけるから悪い”というわけでもない)


そしてしばらく考えて出した結論は
”本来の意図と違う使われ方をする(かもしれない)から”
である.


例えば誰かの写真を


「アルバムに保存する」


という行為は恐らく本来の意図(というか用途?)通りに扱われており,(保存する側の人間にもよるが)不愉快にはならないだろう.しかし,その写真で


「○○する」(読み:まるまるする)


と言われたらどうだろうか.言われなければ(そもそも気づかないので)どうということもないが,言われてしまうと不愉快になるだろう.すなわち,”目的が不明確なボットが来たのを確認する”という事象は”見ず知らずの相手に「キミの写真で○○してる」と言われる”というのと同じことなのではないかと考えられる.そしてそれ故に”用途の明確化”がその不愉快さを軽減するのではないだろうか.


とはいえネットに情報をさらすのはすなわち家の前に写真の束を置いておく様なものであり,それを”用途を言ってから使え”というのもおかしな気がする.さらにブラウザで見たからといって意図した用途で使われているとも限らない.(まあ,気づかせないならそれで良いのだが)


ただ,不愉快に思う人たちがこれから大多数を占めるようになれば用途を教えることを慣習化しなければならないのだろう.(つまり”用途を言ってから使え”が正当化される)


ということでまとめると,


”ボットは意図を教えてくれないとキモイ”


ということか?


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この頃からすでに無断リンクと同じベースの問題について考えてたらしい.覚えてねぇ.だからメモするのだけども.覚えてたら無断リンクの考察ももう少しスムーズに進んだのだろうか.


あと,「○○する」にアレを当てはめられたらもっと困るのだけどね.