現在,「次世代機ってグラフィックが良くなっただけじゃん」と思っているため,次世代機のスタディのモチベーションが上がらない.しかし,この考えは「Wiiってただの体感ゲームじゃん」という考えと同じく,現状を正しく認識していない可能性がある.
そこで,Wiiはただの体感ゲームではないことを示すことで,次世代機がグラフィック以外に何が良くなったかを考える土台とする.
「Wiiのコントローラを振り回して遊ぶなんて,疲れるだけだし,いつか飽きるって」という発言が「Wiiは体感ゲームである」という誤解を端的に表しているだろう.つまり,Wiiとはコントローラを振り回して遊ぶゲーム機だと認識されていると推測される.何故そう誤解されるかについては後回しにして,まずはその誤解を解く.
・Wiiの加速度センサーはPSコントローラのアナログスティックである
加速度センサーはWiiコンのメインではない.PSコントローラのアナログスティックのように,一つの入力装置に過ぎない.アナログスティック同様,十字キーの代わりにしても良いし,まったく使わなくても良い.ポインタ機能についても同様.
アナログスティックを使うことでサルゲッチュのようなゲームができたのと同様,これによって新しいゲームが作れるだけという話.
・MiiもWiiの一部なのですよ
MiiはWiiのおまけではない.リモコンに入れて持ち歩けるし,自分だけでなく家族や友人のMiiも作成できる.誰かにあげたり誰かからもらうこともできる.さらにはゲームに出すことも可能である.
コントローラばかりに目を奪われがちだが,それ以外にも体感ゲームとは違う部分は多い.
・何故ただの体感ゲームだと思われるか
原因としてまず最初に考えられるのは,実際にただの体感ゲームが多いこと.これは開発期間やらごにょごにょの問題で,それ以上のゲームを作る余裕がまだないこと.MiiやWii Connect 24をサードパーティが有効活用した事例は少ない.たぶん,これは時間とともに解決する.
別の原因として考えられるのがCM.個人的にはこちらの方が重要.これは,「体を動かすゲームならプレイヤーも映す,そうでなければゲーム画面だけ映す」という方針により,体を動かすプレイヤーしか映さないために,Wii=体を動かすゲームという認識を与えてしまうという問題.特に,他のゲームでプレイヤーまで映す事は少ないため,余計にそう思わせてしまうと考えられる.
以上,まとめると「今はただの体感ゲームに見えるかもしれないけど,いずれは違うということが証明されるよ」ということか.
///////////////////////
じゃあ次世代機について考える.上の結論みたいに「今はただグラフィックが良いだけに見えるかもしれないけど,いずれは違うということが証明されるよ」となればいいが...
Wiiと比べると,次世代機はただ単にグレードアップしただけに見える.戸愚呂が100%の力を出したように.セルが完全体になったように.悟空がスーパーサイヤ人になったように.
と思ったけど,悟空って別にただ腕力が上がったとかじゃないよな.
・かめはめ波による遠距離攻撃
・舞空術による移動パターンの変化
・元気玉による他者のリソースの集積
今思いつくのだけでもなんかすごいことやってる.
次世代機に応用すると,「マルチなんちゃらによる命令の並列実行」とかになるのか.上の例をもとに考えると,「Wiiとどう違うか」や「どこを目指しているか」なんてどうでもよくて,「昔と違って何ができるようになったか」が重要なのか?一つの方向ではあるかも.
とりあえず,多少は方向性が見えたので,今日はこれで終了.続きは来週.
//////////////
雑記