意味はないけど意味を求める

(古典)物理学信者なので「この世界は物質によって構成され、全ての事象はただの物理現象である」という考えがベースにある。これに基づけば、初期状態が定まれば後の状態は自動的に決まるため、世界が始まった時点でその終わりまでの現象は確定する。ゆえに、どの現象も「そういう物理現象だから」で説明可能であり、それ以外の「意味」を求める行為は「無意味」である。「意味」など求めなくてもソレは既に説明できるのだから。


以上がベース。で、実際問題としては「そういう物理現象だから」では「理解」はできても「納得」できない。あるいは「実感」できない。「環境に適応するように進化した」は間違っていて「環境に耐えたものがたまたま残った」が正しいと思ってはいるものの、それでも「人が言葉を作り出すことのメリット」だとか「虫がケバイ色をしてる理由」だとかを考えたい(この前の蜘蛛のミテクレの問題もこれにあたる)。上の「正しい」に対する違和感の問題も、その違和感が解消されたとしてもソレは真実ではないだろう。前回同様。


そう考えると、「真実」が欲しいのではなくて「納得」が欲しいのかなと思う。詭弁であれネタであれ、納得のいくものを好むし。自分の流されやすさも、そこらへんに起因するのかもしれない。(と推定し「納得」する)


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文章化するとしっくりくる。無意味であることが再確認できて良かった。これでまたしばらくは何も考えずに意味を求められる。ただまぁ、無責任だな。


実際は「検証に堪えればそれは真実」なわけで、完全に無意味ともいえないのだけど、無意味ベースの方がなにかと楽。なので現在はそれを採用。


「物理学的にそうなるから」をさらに「具体的にどうしてそうなるか」にする試みとも呼べるか。ならば、その理論が完全に物理学にくっついた時にソレは完成するのか。