詭弁まわりの雑記

・ひとまず、思いつくことを書いていく。構造化ができそうなら、あとでやる。


・「条件の間違い」と「論理の間違い」がある。「A」と「A→B」の組み合わせで「B」を求める場合に、「Aじゃない」というのと「A→Bじゃない」というのがある、ということ。これを詭弁的に利用すれば、「Aは事実」「本当はA→Bじゃない」という状態において、「間違ってる」と言われても「Aが間違っているというのか!」という感じで返せる。具体例が思いつかない。


・攻撃方法として「ラベル貼り」はかなり基本的なものっぽい。ただ、それを貼る対象はわりと様々だ。直接的なのは「相手」に貼ることで、「お前は偽善者だ」という風に使う。さらに「行為」に貼ることもできて、「これをやるのは相当な馬鹿だけだ」という風にして、その行為を行わないように仕向けることができる。それ以外にも「自分」に貼る用法もあり、「自分は弱者」「自分は真面目」(普通はこんな風に直接は言わないけど)というラベルを自分に貼ることで、相手を牽制したり同情を集めたり信頼を集めたりできる。他にも「世間ではこうなっている」といのも「世界」に対するラベル貼りかな、とか考えているが、こちらはまだ考え中。


・実際問題として、「弱者」が「自分は弱者」というのは詭弁だけれど有効な武器だ。本当に「弱者」ならば、貴重な武器なので使わない方がもったいないといえる。ただ、そうすると「似非弱者」が出てきてその武器を使ったりするし、さらにそれに対応するために「お前は似非弱者だ」という反撃が発生して、さらにそれが「本当の弱者」にまで適用されて面倒なことになったりとか。
まぁ、ここらへんの構造は今のところ興味がないのでスルー。それは「解決方法」として模索されるべきであって、「詭弁の構造」とはあんまり関係ない気がする。


・そもそも相手以外へのあれこれまで「ラベル貼り」と呼んでいいのか。「相手へのラベル」「相手がとりうる行動へのラベル」「相手がとりうる行動に関連する要素(自分、世界)へのラベル」という風に上では拡張されている。


・「ラベル」と「評価」と「制限」と。まだまとまらないなぁ。まだまとまらまいまぁ。


・例えば、「あなたの寄付で助かる子供たちが居るんです」という情報を与える前と与えた後で。
「寄付する」という選択肢の利得は上がっているか。「これで助かる人が居るんだ」とそこで気付くのならば上がるかもしれないが、「寄付すれば誰かが助かる」というのはわりとフツーなので、あまり上がってない気がする。場合によっては、「せかされないと寄付できなかった」という感じで下がる可能性もある。
「寄付しない」という選択肢の場合、あらためて「助けなかった」という自覚が助長されるので、利得は下がると考えられる。
つまり、この場合は「他の選択肢の価値を下げる」ことで、相対的に「本命の選択肢の価値を上げる」行為といえる。
これは「同情」系一般にいえることなんだろうか。


・キベンを本当にゲームにできないか、とか考える。前回はどういう風に考えたかさっぱり忘れたけど。
例えば「真面目」にやると「A」+「A→B」の組み合わせで「B」を得られるが、「詭弁」を使えば「AorB」+「A→B」から「B」を得る、というズルができたりとか。あるいは「A→B」は正しくないんだけどそれが使えたりとか。
しかし、「ゴール」が何になるのか不明だ。まず、本来の「詭弁」のゴールが何なのかを考えたい。


・「詭弁のゴール(目的)」としてまず考えられるのは、「自分の望むようにことを進めること」。しかし、これでは幅が広すぎるし、「真面目な議論」でも「自分の望むこと=互いの成長だかなんだか」とすれば上の定義に当てはまってしまう。
いや、「目的」ならばそれで良いのか?あくまで「詭弁」は「手段」に過ぎないし、それならば「同じ目的」でも「別の手段」があるのはおかしくない。ならば、詭弁とそれ以外を分けるのは「目的」ではなく「行動」か。
となると、上のゲームでは「同じ目的」を「真面目」と「詭弁」の両方からアプローチできるようにしたりとか?


・だんだん「何をしたかったんだっけ」とか思い始めるが、特に目的はなくて、ただもう一回見直してみようと思っただけなので思いついたことを書けばよいんだよ、というところに落ち着いて再び開始。


・感情に訴えることで相手の行動を誘導する詭弁も多い。「同情(自分はこういう境遇なのです)」「危機感(こうしないと危ないですよ)」「罪悪感(こうすることで救われる人が居るのです)」は本命以外の選択肢の有効度を下げる。「期待(こうすれば大金があたるかもしれませんよ)」「安心感(大勢の方がこちらを選んでいます)」「優越感(賢い人ならこうするものです)」は本命の選択肢の有効度を上げる。
これらは、「行為」や「自分」などにラベルを貼ることで、「行為」による影響に別の影響を付与するもの、と考えることもできる。「行為を行った時点で自分にラベルが貼られる」という見方もできるような気がするが、これはちょっとそうなのかなとか迷い中。


・例えば、上の「安心感(大勢の方がこちらを選んでいます)」は「危機感(少数の人しか他のものを選んでいません)」の裏返しとも言える。


・攻撃的な詭弁ばかり考えすぎてるな。他にも防御的な詭弁がある。いわゆる「イイワケ」。自分へのマイナスを最小化するための方法。
例えば、「法を犯そうなどと考えたことは一度もない」というのは「考えたことがない」だけであり「行ったことがない」ということではない。仮に、事実がばれたとしても「行ったことがない、などとは言ってない」というイイワケができる。ばれる前は「嘘」と同等の防御力を得ることができ、ばれた後でも「嘘」ほどのデメリットはない。まぁ、現実的には「あぁ、イイワケだな」という感じでデメリットは発生すると思うけど。


・「これに関しては自信があるぜ!(間違ってる方にだけどな!)」というのは普通に「嘘」とみなして良い気がしないでもない。てことは、文脈だとかが云々。


・「1択攻撃」=「誘導尋問」?誘導尋問の方が広義かな。「え?本当にそちらでいいんですか?」というのはラベルを貼ってるのか貼ってないのかよくわからん。少なくとも明示的には貼ってないが。


・詭弁の基本は「評価の操作」ということでいいんだろうか。すぐに反例が思いついて否定されるが、あくまで基本はそっちな気がする。


・「勝たなければならない議論」があったとして、「勝たなきゃいけない」のと「勝ちたい」のはだいぶ違う。